デリーの重要な10のグルドワーラー 2/10【Gurdwara Rakab Ganj Sahib】

おはこんばんちは🙂 あすゆき(@asliyuuki)です。

デリーにある10の歴史的に重要なグルドワーラー(シク教寺院)を巡った記録です。今回は2つ目の、Rakab Ganj Sahibです🌟

Gurdwara Rakab Ganj Sahib

@ Rakab Ganj Near Parliament House

今回はセントラル・デリーにある、Gurdwara Rakab Ganj Sahibです。政府機関の建物が多くあるエリアにあり、国会議事堂(Parliament House)の近くにあります。CPからも近く、同じく重要なグルドワーラーのBangla Sahibも近くです。

歴史とゆかりのある人物

Gurdwara Rakab Ganj Sahibにゆかりのある人物は、9代目グル、グル・テグ・バハードゥルです。この場所は、彼の身体が荼毘に付された場所です。

グル・テグ・バハードゥルが生きていた時代は、ムガル帝国第6代皇帝アウラングゼーブの時代で、彼は異教徒への抑圧的で厳しい政策で有名でした。グル・テグ・バハードゥルは彼の故郷である現在のパンジャーブ州から、さらに北の現在のヒマーチャル・プラデーシュ州やカシミール地方へ足を伸ばして旅をし、多くの人と出会いました(布教活動を行いました)。そこで出会ったカシミールのヒンドゥー教パンディットから助けを求められ、彼らを守ることを約束します。しかしこのヒンドゥー教バラモンたちを助けたことを理由にアウラングゼーブの命令により、逮捕されイスラム教への改宗を迫られました。改宗を断ったグル・テグ・バハードゥルは、デリーのチャンドニー・チョウクで斬首処刑によって亡くなりました。(→この処刑された場所にあるのが Gurdwara Sis Ganj Sahibです。)

もちろんこの遺体を運び出すことは許されず、グルの頭部および身体を持ち去ろうとする者には死刑が課せられることが宣告されました。しかしこの処刑の後、嵐が街を包み込みます。その嵐を利用し、シク教徒たちは命を危険に晒しながら計画通りに、グル・テグ・バハードゥルの遺体を運び出しました。

シク教戦士のバーイー・ジャイター・シンは、グル・テグ・バハードゥルの頭部を運び出しました。ですが、頭部を運び出すためには身代わりが必要です。バーイー・ジャイター・シンの父親が身代わりになることを申し出、彼は自分の父親の首を切り、グル・テグ・バハードゥルの頭部を持ち出す際、父親の頭部を代わりに置いたのだそうです。その後、多くの役人たちの目をかい潜り、グルの故郷であるパンジャーブ州アナンドプルまで運び、のちに10代目グルになるグル・テグ・バハードゥルの息子、グル・ゴービンド・シンへ届けたと言われています。

バーイー・ラキー・シャーは、ムガル帝国とも取引がある有名な商人で、彼もまた敬虔なシク教徒でした。彼は自身の商売道具であるカートを使い、グル・テグ・バハードゥルの身体を運び出すことを計画します。綿を積んだカートに身体を乗せ、運び出すことに成功します。現在のこのグルドワーラーがある場所に、彼の住居があり、ここへ身体を運びました。火葬したいものの、ムガル帝国に周知されることを恐れ、彼は家に火を放ち、家ごと燃やすことで火葬を行いました。

その後、この場所で火葬が行われた事実を知ったアウラングゼーブは、この土地を取り上げ、モスクを建設しました。そのため、1783年にバゲル・シンが10のグルドワーラーを建てる際には、モスクを取り壊さなければいけませんでした。そうしてグルドワーラーができるも、宗教間の対立により今度はグルドワーラーが取り壊されモスクが再建されることに。最終的に、裁判にてこの場所はシク教徒の場所であるという判決が出たことで、現在のGurdwara Rakab Ganj Sahibがあります。

グルドワーラー

グルドワーラーの敷地はとても広く、敷地内にはグルドワーラーの他に、大きなランガル、大きな休憩ホール、駐車場などもありました。またグルドワーラーのホール内は、中央にいるグル・グラント・サーヒブの下に、半地下のスペースがあり、9代目グル、グル・テグ・バハードゥルを祀る場所が設けられています。こちらの写真ありません、ぜひ足を運んで見てください。

駐車場もある広大な敷地
水配り場
ランガルの入り口
休憩のためのホール

Bharatiya Kisan Union

私がこのグルドワーラーに行った日は、男性はグリーンのターバンや布を纏い、女性はグリーンのドゥパッタの方が多いな、と思っていました。バスに旗が掲げられているのを見て写真を撮っていたら、上の写真左上の男性に「オイッッ!」と声をかけられ「俺たちを撮れっ!!!」という意味でした。笑

そしてお話をさせてもらったところ、彼らは「Bharatiya Kisan Union 略称BKU(インドの農民ユニオン)」に所属するメンバーの皆さんなんだそうです。そしてこのユニオンのカラーがグリーンで、この色を身に付けているそうです。インドでは他にも農民団体、ユニオンなども存在しますが、このBKUはパンジャーブ地方で発足したユニオンだそうです。友人に聞いたところ、このグリーンカラーを身につけている方はすぐにBKUの方だと分かるんだとか。

男性女性に関わらず、カラフルな色使いが多いインドのファッション。このように自分たちの意志を表明したり、チームの結束を図るためにも使えるんだなぁと思いました。

おわり🙂

🌟グルドワーラー巡り

#02 Gurdwara Rakab Ganj Sahib

● Place – Rakab Ganj near Parliament House, Delhi

● Associated with – 9th Guru, Guru Tegh Bahadur ji

● Sikh Artifacts – His cremation place

● Saraan – n/a

● Sarovar – No

あすゆき

最後までお読みいただき、ありがとうございました🧡

● ブログ村に参加しました。ポチしてもらえると嬉しいです!

にほんブログ村 海外生活ブログ インド情報へ

● ご意見・ご感想を、Twitterやコメントでお待ちしております!
Twitter @asliyuuki

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です