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日本語になったインドの言葉 vol.1【ヒンドゥスターニー語由来の言葉たち】

おはこんばんちは🙂 あすゆき(@asliyuuki)です。インドの文化やインドの公用語ヒンディー語の学習が好きで、言葉や文化にまつわることを日々調べたり、ブログを書いたりしています。

インドの公用語であるヒンディー語は、馴染みがないと感じる方も多いと思いますが、意外にも日本語の言葉にはヒンディー語やインドの言葉を由来とするものも多くあります。

その言葉たちは大きく二つに分けられ、遠い昔に仏教の伝来と一緒に日本へやってきたもの、もう一つはイギリス統治時代にヒンドゥスターニー語ヒンディー語ウルドゥー語)が英語へ借用され、日本で外来語として定着したものです。

今回は、主にヒンドゥスターニー語が英語に借用され、外来語として定着している日本語についてまとめてみました。日本語として使われている外来語たちは、もとの英語とはほぼ同じ意味で使われています。ですが、語源となったヒンディー語では実は違う意味だったりするのが、とってもおもしろい!

「実はその言葉、インド生まれ!」

*言葉の起源には諸説あります。今回の記事は、Oxford English DictionaryとHobson-Jobsonを参考にしています。

日本語になったインドの言葉

バンダナ Bandanna

बंधनु (bandhnu) → bandanna → バンダナ

ヒンドゥスターニー語の意味:絞り染め
英語の意味:バンダナ 《インド原産の大形の絞り染めハンカチ》
日本語の意味:絞り染めまたは更紗模様を染め抜いた木綿の布。

バンダナといえば、ハンカチーフやネッカチーフ、また頭を覆うために使うデザイン布をさす言葉として使われています。元は、絞り染め(その手法)を意味するヒンドゥスターニー語 बंधनु (bandhnu)が語源です。またこの言葉だけではなく、同じルーツの言葉で「縛る」という意味がある बंधन (bandhan/縛るもの)や、बाँधना (bāndhnā/結ぶ)が語源とされることもあります。とにかく「結びつける」という意味のヒンドゥスターニー語が語源になっているのですね。

バンダナといえば草木や生物を細かくデザインしたペイズリー柄を思い浮かべますよね。このデザインもペルシャ(イラン)やインドが起源と言われています。しかしデザインがここまで世界的に有名になったのにも、やはりイギリスが関係しています。

19世紀、イギリス・スコットランドの都市、繊維業で有名なペイズリーでは、インドのカシミールから持ち込まれた布を模倣し大量生産を行いました。そして、そのまま地名そのままペイズリー柄と呼ばれ世界へ広まったのだそうです。イギリスは、広めるのがとっても上手...!

ジャングル Jungle

जंगल (jangal) → jungle → ジャングル

ヒンドゥスターニー語の意味:荒れた地。無人の地。荒野。砂漠。密林。
英語の意味:密林。密林地帯。
日本語の意味:密林。《一般には熱帯降雨林》

ジャングルは、常緑樹やつるが絡み合うように密生した森林(つまり密林)のことをさす言葉として使われています。しかしサンスクリット語由来のこの言葉は、もともとは「荒れ果てた土地」「人も住めないような場所」そこから転じて「砂漠」などをあらわす言葉でした。

18世紀後半に「密林」をあらわす言葉として英語に取り入られました。おそらくイギリス本国には、「草木が生い茂る場所=人が寄りつかず住めない場所」はなかったので、現地の言葉を借用したのでしょう。インドの気候や環境下での土地をあらわす言葉が、自分たちの国の言葉になかったから、英語や日本語にそのまま取り入られたのですね。

現代ヒンディー語では元来の意味に加え、英語と同じように密林という意味や茂み、砂漠、荒野、草原などの意味もあります。

ベランダ Veranda

बरामदा (barāmdā) → veranda → ベランダ

ヒンドゥスターニー語の意味:屋根付きの吹き抜けの廊下、回廊、柱廊、屋根付きで吹き抜けの部分
英語の意味:ベランダ 《通例家の側面につけられた屋根付きの広縁》1階にある屋根のあるスペース
日本語の意味:建物に外接して張り出した広縁。

ベランダも、実はインド生まれの言葉です。そしてヒンドゥスターニー語よりもさらにその先を遡ることができ、元はポルトガル語の【 varanda 手すり 】なんだそう!!この言葉はすごい旅をしましたね。

またおもしろいのは、その定義が少々違っていることです。日本語(特に不動産業界)では「ベランダは2階以上にある住戸から外に張り出しているスペース」を指すのだそうですが、元々のヒンドゥスターニー語の意味は、写真のような家の周りにある屋根のあるひらけた1階部分のスペースを指し、また英語もほぼ同様の意味で使われています。

英語の先も旅を続け、フランス語やポーランド語でも使われているようです。言葉も旅をしながら、その場所その場所で少しずつ意味が変わっていくのがおもしろいですね。

カーキ Khaki

ख़ाकी (khākī) → khaki → カーキ

ヒンドゥスターニー語の意味:土ぼこり。土ぼこり色。
英語の意味:カーキ色。
日本語の意味:カーキ色。《黄色に茶色の混じったくすんだ色。枯れ草色。》

軍服の色やファッションの世界などでよく耳にするカーキという色をあらわす言葉は、ヒンドゥスターニー語から英語になった言葉で、さらに遡るとペルシャ語の【 خاکی xâki ほこり 】という言葉が語源です。

イギリス軍が西インドへ駐留するようになると、西インドの乾燥した土地で白い制服に付く砂の汚れが気にならないよう、あらかじめ土で染めた布を採用したことからこの言葉をそのまま借用しました。

もともとは軍用から生まれた言葉が今は日常生活に溶け込み使われているというのはおもしろいですね。

バンガロー Bungalow

बंगला (banglā) → bungalow → バンガロー

ヒンドゥスターニー語の意味:ベンガル地方の。ベンガル地方の平家建て住宅。
英語の意味:平家建て住宅。
日本語の意味:キャンプ場などに設ける、木造の簡易な宿泊施設。

バンガローは、平屋建て住宅(1階建て)を指す言葉として使われています。ヒンドゥスターニー語では東インドのベンガル地方を指す言葉、そこからベンガル地方にある平屋建て住宅を指す言葉としても使われていました。

コルカタがイギリス東インド会社の拠点となると多くのイギリス人入植がすすみ、彼らイギリス人の一般的な階級の人たちはこのバンガロースタイルの住宅に住みました。そこからこの言葉が広まったようです。バンガローは、平屋で大きな屋根と上にあげた1階にあるひらけたスペースのベランダを特徴としていました。彼らがこのような住宅に住むようになったことから「バンガロー」と「ベランダ」という言葉がそのまま借用され広まったのですね。

現在の英語では、豪華な平屋建て住宅でもバンガローと呼び、また日本語ではキャンプ場などにある宿泊施設を指す言葉として使われています。

おわり

ヒンドゥスターニー語から日本語になったインドの言葉をまとめました。言葉や言語はコミュニケーションの手段でしかないですが、言葉を学ぶことでその国の歴史や文化を学ぶことができ、とても楽しい旅です!言語力を上げるよりも、こんなふうに寄り道ばかりしてる私・・・。

日本語として使われているインドの言葉は他にもたくさんあるので、また第2弾をまとめたいと思います🙂

 

あすゆき

最後までお読みいただき、ありがとうございました🧡

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参考サイト

Digital South Asia Library(2006)「Hobson-Jobson」(参照2021-05-16)

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