こんにちは。あすゆき(@asliyuuki)です。
2020年のヒンディー語学習の一環として、ヒンディー語を勉強して気づいたこと、見つけたこと、ちょっとした小ネタなどを日々ツイートしています。そこで前から気になっていたインド映画界(ボリウッド)のセレブたちに入っているヒンディー語のタトゥーについて調べてみました!
(上のボタンは、ヒンディー語に関するツイートをまとめているMomentです。)
Table of Contents
インドのタトゥー事情
「インド」「タトゥー」というこの二つのワードを聞くと、おそらくヘナタトゥーのことを思い浮かべる人が多いかもしれません。ヘナタトゥーは、ヘナの葉っぱを乾燥させ粉にして水で溶いた染料を使って行うタトゥーのことです。インドの伝統文化のひとつで、昔からお祭りごとや結婚式などには欠かせないものです。ヘナタトゥーをするのには、お守りや魔除けのような意味があります。
インドの結婚式では花嫁さんの手や足にヘナタトゥーを施すのが有名ですね。結婚式の前日に花嫁の家族や友人たちが集まり、花嫁の幸せや健康を願いを込めヘナタトゥーを施すのだそうです。またヘナの持つ効能として体を冷ましリラックスさせる効果があり、結婚式前の花嫁の緊張やストレスを和らげるという意味もあるようです。
ちなみにこのヘナタトゥーのことは、ヒンディー語では【 मेहंदी mehndī 】といいます。
・・・と、ヘナタトゥーの話が長くなってしまいましたが、ここから先はファッションタトゥー(刺青)のことです。欧米でタトゥーを入れるのが珍しくないように、インドではタトゥーを入れることはポピュラーです。
これはインド人と話したことはないのですが、私が感じるに、インドでタトゥーを入れることは「カッコイイ」セレブリティの象徴のような気がしています。
インドの人気スポーツ、クリケットのプロリーグ選手たちは、ヨーロッパのサッカー選手並みに日々タトゥーをアップデートしています。ボリウッドの俳優たちも、タトゥーが入っていない人を探す方が大変じゃないかと思うくらい、みんなタトゥーを入れています。タトゥーを入れる様子をSNSでアップするのも普通のこと。
こんな感じでセレブリティたちがタトゥーを入れてるのをみて、真似したい若者たちが入れるトレンドになっている気がします。よく映画のプロモーションなどを観ていると俳優たちのタトゥーの中にヒンディー語を見つけるときがあり、これを機にどんな言葉が入っているのかを調べてみました◎
みんなの憧れの的のクリケット選手たち。
ジャクリーンは、タトゥーを入れるVlogをアップ。
ボリウッドセレブのタトゥー
ランビール・カプール – आवारा
ボリウッド界きっての映画一家カプール家で、リシ・カプールの息子、ランビール・カプールの右手手首には【 आवारा āwārā 不良な / 浮浪者 】と入っています。仕事もせず、ぐうたらしてるようなヤツを指す言葉。フーテン。
この言葉は、ランビールの祖父であるラージ・カプールの1951年公開の犯罪映画のタイトルでもあります。ランビールは、ラージのことを敬愛しているようなのでここから持ってきたみたいですね。
アーリア・バット – पटाका
前述したランビールの彼女でもあるアーリアのうなじには、【 पटाका patākā 爆竹 】の文字が入っています。インドのお祭りの時に使う花火のこと。
実はこの言葉は「hot girl」「べっぴんさん」という意味のあるスラング。アーリアって確かに、爆竹ガールだから本来の意味でも納得だけど、この言葉は粋だよね!
イシャ・ディオル – गायत्री मन्त्र
イシャの背中には【 गायत्री मन्त्र gayatrī mantr ガーヤトリー・マントラ 】という、ヒンドゥー教の最高峰と言われるガーヤトリー・マントラが入っています。
ओ३म् भूर्भुवः स्वः।
तत्सवितुर्वरेण्यं भर्गो देवस्य धीमहि।
धियो यो नः प्रचोदयात्।
マントラはサンスクリット語のお祈りの言葉。マントラを唱えることは、神様へとつながるため、また精神を統一したり雑念を払うため、そして唱えることで心が穏やかになり精神を鎮める効果があるといわれています。
ガーヤトリー・マントラは、毎日108回唱えるのが良しとされているそうですが、さすがに忙しい現代人にはむずかしいのでは。。
マントラと聞くと宗教的な感じがしてちょっと近寄りがたいなぁと思っていたのですが、Twitterで音楽として聞けるよっと教えてもらいました。初めて聞いてこんなに親しみやすい音楽なんだと驚きました。ガーヤトリー・マントラは唱えるのが良いけど、こうやって聞くだけでも効果がありそう!
アヌーシュカ・シャルマー – देखो मगर प्यार से
アヌーシュカ・シャルマーといえばこれ。【 देखो मगर प्यार से dekho magar pyār se 】「優しくこっちを見て」って感じでしょうか。直訳すると देखो(見て)मगर(でも)प्यार से(愛を込めて)。
このタトゥーは2013年の映画「Matru Ki Bijlee Ka Mandola」のために入れられたテンポラリ・タトゥーなので、アヌーシュカの体に今は入っていません。よかった。これちょっとださいもん。
そのほか
アルジュン・カプール、サイフ・アリ・カーン、サンジャイ・ダットは、それぞれ自分の愛する人の名前をデーヴァナーガリー文字で入れていました。家族思いのインド人らしいですよね。
アルジュン・カプール → माँ mān お母さん
サイフ・アリ・カーン → करीना karīnā 妻の名前カリーナ
サンジャイ・ダット → सुनिल sunil 父親の名前スニル
おわり&おまけ
ヒンディー語でタトゥー、いれたいですか?可愛いけど私は痛いのがこわいので、入れられそうにないです。この女優さんもこんなタトゥー入れてたよなどの情報があればぜひ教えてください!
● おまけ
インドのセレブリティだけでなく、世界のセレブがデーヴァナーガリー文字を使ってタトゥーをいれてるみたいなんです。リアーナとか、ケイティ・ペリーとか。ちなみにアンジェリーナ・ジョリーはインドの言語のひとつパーリ語でタトゥーを入れてるみたい!
https://twitter.com/asliyuuki/status/1265949882046537729
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