おはこんばんちは🙂 あすゆき(@asliyuuki)です。インドに来てから自分への宿題で「लयで終わる場所を表すヒンディー語を探そう!」とここ数ヶ月、外出時に周りの建物や看板などを見ながら、単語を探していました。今日はそんな単語たちをまとめまーす!
(2025/3/17追記)ちょこちょこ新しいものを見つけていたら更新していましたが、すべての単語に「出会った場所」を追加しました。出会った場所=写真の看板の場所を書いています。ヒンディー語圏どこでも使われている言葉もありますが、その地域によって使われる単語がちがったりもするので、記録として残します♩
もくじ 非表示
ヒンディー語のआलयで終わる単語
ヒンディー語の लय で終わる単語は、場所や建物を表します。日本語でいうと「◯◯所」や「◯◯場」などと同じですね。このलयは、サンスクリット語の【 आलय aalaya 家/建物/場所 】に由来します。つまり「लयで終わる」のではなく「前の単語とआलयが結合している」というのが正しいのです。
ちなみに、北インドに広がる山脈地帯の地名・ヒマラヤもこれと同じ組み立て方で【 हिम him 雪】+【 आलय aalaya 場所 】で「雪のある場所」という意味です❄️😊
さあ、元の話に戻りましょう。आलयで終わる場所を表す単語、実はこの言葉たちはあまり北インドでの実生活で会話の中で使われることは少ないです。ですが、建物や掲示看板などにはこの名前で表記されていることが多く、街の中ではよく出会います!そんな言葉たちを集めてみました💫✨
なお、आलयで終わる単語は、ヒンディー語の文法では男性名詞として扱います。
1. कार्यालय – karyalaya – 事務所
【 कार्यालय karyalaya 】は「事務所」「オフィス」です。街中を歩けば毎日見かけるくらい、いろんなところに書いてありますよ。ちなみにこの写真は、鉄道駅のチケットオフィスです。
日常生活では、英語そのままにオフィスと言うことが多いですね。またアラビア語由来である【 दफ़्तर daftar オフィス 】を使うかも。
出会った場所:デリーNCR
2. विद्यालय – vidyalaya – 学校
【 विद्यालय vidyalaya 】は「学校」「学舎」です。普遍的に学ぶ場所を表す単語で、この単語の前に別の単語を合わせて、小学校から大学までを表現します。
主に中等教育までの学校を【 विद्यालय vidyalaya 】、高等教育になると別の単語を足し、【 विश्वविद्यालय vishwavidyalaya 】は「大学」、【 महाविद्यालय mahavidyalaya 】は「カレッジ」を指します。
デリーメトロのイエローラインには【 विश्वविद्यालय vishwavidyalaya 】という駅があり、その名の通り、この駅の近くにはデリー大学のキャンパスがあります。
出会った場所:デリーNCR
イエローラインの行き先電光掲示板。
3. शौचालय – shauchalaya – トイレ
【 शौचालय shauchalaya 】は「トイレ」「便所」です。この単語も、街へ出れば必ず見つけることができると言っていいほどトイレの掲示板には書かれています。
出会った場所:デリーNCR
4. भोजनालय – bhojnalaya – レストラン
【 भोजनालय bhojnalaya 】は「レストラン」「飲食店」です。この単語は、あまり街中で見かけないですね。デリーの街中でよく見かける飲食店を表す言葉は【 ढाबा dhaba 】や【 होटल hotel 】ですね。
追記)この記事を書いたあと、デリー郊外へ旅行へ行きました。ラージャスターン州のコーター、またウッタル・プラデーシュ州のアグラなどでは、この「भोजनालय bhojnalaya」の看板をとてもよく見かけました!デリー周辺ではあまり見かけないものでも、こうやって少し移動しただけで同じヒンディー語を使う場所とはいえ、そこで使われている言葉にも差があるのだなぁと思いました。
出会った場所:デリーNCR
5. मंत्रालय – mantralaya – 省
【 मंत्रालय mantralaya 】は、政府機関の「省」です。いろんな言葉と合わせて、様々な省を表現します。この写真は【 विदेश videsh 外国 】という単語と合わせて「外務省」という意味です。簡潔でイイっ👌
出会った場所:デリーNCR
6. न्यायालय – nyayalaya – 裁判所
【 न्यायालय nyayalaya 】は「裁判所」です。この写真では【 उच्च ucch 高等 】という単語と合わせて、「高等裁判所」という意味です。
出会った場所:デリーNCR
7. निदेशालय – nideshalaya – 局
【 निदेशालय nideshalaya 】は、インドの政府機関の「局」です。「理事会」「重役会」としても使えます。
出会った場所:デリーNCR
8. सचिवालय – sachiwalaya – 事務局
【 सचिवालय sachiwalaya 】は、インドの政府省庁の「事務局」「官房室」です。
出会った場所:デリーNCR
9. मुख्यालय – mukhyalaya – ヘッドクォーター
【 मुख्यालय mukhyalaya 】は「本部」「本拠」「ヘッドクォーター」です。
出会った場所:デリーNCR
10. मुद्रणालय – mudranalaya – 印刷所
【 मुद्रणालय mudranalaya 】は「印刷所」です。
出会った場所:デリーNCR
11. संग्रहालय – sangrahalaya – 博物館
【 संग्रहालय sangrahalaya 】は「博物館」です。この単語、ヒンディー語を学んだことがある人は比較的最初に覚える単語ではないでしょうか。ニューエクスプレス ヒンディー語の最初の方に出てきますから。संग्रहालय किधर है 😝 ずっと覚えています(笑)
出会った場所:デリーNCR
12. पुस्तकालय – pustakalaya – 図書館
【 पुस्तकालय pustakalaya 】は「図書館」です。
出会った場所:デリーNCR
13. ग्रंथालय – granathalaya – 書庫、図書館
【 ग्रंथालय granathalaya 】は「書庫」や「図書館」です。これはバナーラス・ヒンドゥー大学(BHU)のキャンパス内で見かけた看板。図書館と言えば、前の【 पुस्तकालय pustakalaya 】はよく見かけるけど、これは初めて見た!
中にも入らせてもらいましたが、壁一面書物ばかり、ハリー・ポッターのホグワーツのような厳かな雰囲気のある図書館!さらにその奥の奥まで続いているようで、所蔵している本や書物は数え切れなさそう。まさに「書庫」でした。
出会った場所:ウッタル・プラデーシュ州バラナシ
14. वाचनालय – vachanalaya – 閲覧室、新聞の閲覧室
【 वाचनालय vachanalaya 】は「閲覧室」や「公共機関の設置する新聞や雑誌の閲覧室」です。上の写真では図書館と一緒にこの閲覧室があるようですね。
出会った場所:パンジャーブ州アボハル
15. चिकित्सालय – chikitsalaya – 診療所
【 चिकित्सालय chikitsalaya 】は「病院」「診療所」「クリニック」です。この言葉も実はあまり街中で見かけませんでした。見かけたのはこじんまりとした病院だったので「病院」というよりは「診療所」や「クリニック」という方がぴったりな気がします。
「病院」という意味では、ポルトガル語由来の【 अस्पताल aspatal 】の方が日常生活ではよく使われています。
出会った場所:デリーNCR
16. औषाधालय – aushadhalaya – 薬局、診療所
【 औषाधालय aushadhalaya 】は「薬局」「診療所」です。英語にすると「Dispensary」で、デリーではこの写真の通り、政府が運営する診療所のことをこの言葉を使って呼ぶようです。政府運営など関係なく、薬局を表す言葉として【 दवा ख़ाना dawa khana 】もあります。
出会った場所:デリーNCR
17. रुग्णालय – rugnalaya – 病院
【 रुग्णालय rugnalaya 】は「病院」です。この言葉、デリーで見たことありません。ムンバイで発見しました!調べたところ、もちろん正式なヒンディー語なんだそう。
ネットでググると、マハーラーシュトラ州やウッタル・プラデーシュ州などの病院がこの呼び名で引っ掛かりますね。やっぱり生きてるヒンディー語なんですね。デリーでは見たことないけど、その地方によって生き残る言葉とか、語彙の違いとかがあるのは、やっぱり広大なインドのヒンディー語圏ではあるんだろうな~。
前出の医療施設関連の言葉と一緒に、改めてまとめると、रुग्णालयは「治療を行うことを目的とする病院」、चिकित्सालयは「医師が診察する場所(簡単な治療や処方を含む)」औषाधालयは「薬局、処方する場所」という感じの使い分けのようです。
出会った場所:マハーラーシュトラ州ムンバイ
18. प्रतीक्षालय – pratikshalaya – 待合室
【 प्रतीक्षालय pratikshalaya 】は「待合室」「待合所」です。インドの鉄道の駅では必ず見かける単語です。
出会った場所:デリーNCR
19. विश्रामालय – vishramalaya – 休憩室
【 विश्रामालय vishramalaya 】は「休憩室」「待合室」です。
出会った場所:デリーNCR
20. वरुणालय – varunalaya – 海
【 वरुणालय varunalaya 】は「海」です。【 वरुण varun 】は、ヒンドゥー教の海に住む神様のことです。海に住む神様なので、彼がいる場所、つまりこの言葉は「海」を表す言葉になるそうです。しかしデリーのど真ん中には海があるとは思えないですね。今回はこの看板があった場所に立ち寄ることが出来なかったのですが、看板には「Delhi Jal Board本部」と書いてあり水道局があるようなので、おそらく「貯水槽」のようなものがあるのではないかと想像します。
出会った場所:デリーNCR
21. अनाथालय – anathalaya – 孤児院
【 अनाथालय anathalaya 】は「孤児院」「養護施設」です。この言葉を見かけたのはこの写真を撮った時のみ…レストランのテーブルの上に置いてあった広告でした。
出会った場所:ラージャスターン州ジョードプル
22. मूत्रालय – mutralaya – 小便器
【 मूत्रालय mutralaya 】は「小便器」です。この言葉は辞書には載っていませんでしたが【 मूत्र mutr 】は「小便」「尿」の意味で、この看板の上に英語で書かれている通り「小便器」のことを意味します。
しかしこの看板では、शौचालय トイレ 5ルピー/मूत्रालय 小便器 2ルピーとなっていますが、この細分化がよく分からないですね。うんちするときは5ルピーで、おしっこなら2ルピーってこと?(笑)
出会った場所:デリーNCR
23. शिवालय – shivalaya – シヴァを祀るヒンドゥー教寺院
【 शिवालय shivalaya 】は「シヴァを祀るヒンドゥー教寺院」です。ヒンドゥー教寺院と一言にいっても、それぞれ祀っている神様が違ったりするのですね。
出会った場所:デリーNCR
24. आयुक्तालय – ayuktalaya – 警察本部
【 आयुक्तालय ayuktalaya 】は「警察本部」です。これは日本語でぴったりあたる言葉は分かりませんでした。(やはり日本とインドの警察のシステムが違うので)インド英語で「commissionerate」のことです。【 आयुक्त aayukt 】で「警視総監(警察の中で偉い人)」の意味ですので、その人がいる場所、その地域の警察を管轄する本部などを表します。
出会った場所:ラージャスターン州ジャイプル
25. प्रार्थनालय – prarthanalaya – 教会、チャペル
【 प्रार्थनालय prarthanalaya 】は「教会」「チャペル」です。【 प्रार्थना prarthana 】は、「祈り」や「祈祷」の意味です。この祈りという言葉には特定の宗教の意味はないですが、「प्रार्थनालय prarthanalaya」にはキリスト教のお祈りの場所という意味があるようです。
出会った場所:タミル・ナードゥ州チェンナイ
26. वस्त्रालय – vastraalaya – ブティック、衣料品店
【 वस्त्रालय vastraalaya 】は「ブティック」「衣料品店」です。デリーではブティックと名乗るお店はよくありますが、この単語は見かけたことなかったです。バラナシのお洋服屋さんはこの看板を出しているところがたくさんでした~。
出会った場所:ウッタル・プラデーシュ州バラナシ
27. शस्त्रालय – shastralaya – 武器庫、武器屋さん
【 शस्त्रालय shastralaya 】は「武器庫」「武器屋さん」です。パンジャーブ地方ではピストル屋さんをよく見かけるけど、こんなふうにヒンディー語で呼ぶのは知りませんでした~。パンジャーブ地方ではパンジャービー語で書いてあるのかしら。今度見てみよう。インドではおそらく合法?の武器屋さん。
ちなみにパンジャーブでこのお店に行ってみたい!!と言ったら、ガチで買う人しか入れない、冷やかし・ウィンドウショッピングできる雰囲気は皆無だそうです。
出会った場所:ウッタル・プラデーシュ州バラナシ
28. दुग्धालय – dugdhalaya – ミルクショップ
【 दुग्धालय dugdhalaya 】は「ミルクショップ」です。この単語もデリーではあまり見かけないですね~。
出会った場所:マハーラーシュトラ州ムンバイ
29. केश कर्तनालय – kesh kartnalaya – 理髪店
【 केश कर्तनालय kesh kartnalaya 】は「理髪店」です。
出会った場所:マハーラーシュトラ州ムンバイ
おわり
ヒンディー語の学習を始めた頃、博物館という意味の「संग्रहालय sangrahalaya」を覚えたけれど、すぐにインド人に「そんな言葉は使わない」と言われました。英語のミュージアムと言う、と。たしかに日常生活の会話でこの言葉たちは使うことはないのですが、でもやっぱり覚えたい。今回はもともと知っていた言葉も含め、すべて自分の足で探しました。街中を歩きながら、リクシャーに乗っては何か新しい単語を見つけられないか街を眺める日々。それはとても宝探しをしているようで楽しかったです😊またアンテナを張っていることで、普段なら素通りしてしまうであろう単語にも出会えました。きっと、この自分への宿題をやろうと思わなかったら、覚えなかった単語な気がします。ですからこうやって覚えた単語は、きっと忘れることはないと思います。
こういった場所や建物を表すヒンディー語(ヒンドゥスターニー語)は、実は他にもあるんです。「〜घर」「〜ख़ाना」「〜शाला」などなど。さぁ、次はどれを探してみましょうか?😏
続編!घरで終わる言葉を探してみました🌟✨
このブログをサポートしませんか?
いつもインド日記をご覧いただき、ありがとうございます。


