ヒンディー語吹替でインドなセリフ発見👀トイストーリー編

おはこんばんちは🙂 あすゆき(@asliyuuki)です。インドの文化やインドの公用語ヒンディー語の学習が好きで、言葉や文化にまつわることを日々調べたり、ブログを書いたりしています。

インドでディズニー作品が観れるDisney+Hotstarに加入しているのですが、ここでの楽しみはディズニー映画をヒンディー語吹替で観れること🥰 子ども向けに分かりやすい言葉・発音なので学習にもぴったりですし、吹替のセリフがインド向けローカライズされており、様々な発見があって楽しいです。

今日はそんなインドのディズニーならではのセリフや表現をまとめてみたいと思います。もともとの英語ではどういうセリフだったのか、また日本語ではどう表現されているのかも一緒にチェックしてみました✨

トイ・ストーリー(1995)

君はともだち(主題歌)

●ヒンディー語:तुम्हारा दोस्त हूँ मैं♩ (tumhara dost hoon main)

 直訳→ 君の友達さ、僕は

●英語:You’ve got a friend in me♩

●日本語:君は友達 いつも俺がいる♩

安定のイントロを聴くだけで涙が出てきてしまいそうなトイ・ストーリーの主題歌!一作目で聴くときには子どものアンディとおもちゃのウッディの友情ソングにも思えますが、作品が進むごとにおもちゃ同士の絆にも聞こえてくる素晴らしい曲ですよね。この歌詞にも言語によって細かな違いがあったので、ピックアップしてみました。

まず元々の英語では「You’ve got a friend in me」と歌っています。この直訳は「君には僕という友達がいる」最後のin me僕というという意味になるのだそうです。この表現がポイントですよね。ストレートな「You are my friend 君は僕の友達だよ」という表現ではなくこの表現になることで、いつも見守ってくれているような、力強さを感じます。

ヒンディー語日本語では、自分を主体にした「तुम्हारा दोस्त हूँ मैं 僕は君のともだち」「君は友達 いつも俺がいる」と訳されています。日本語では続く歌詞で英語での表現のようないつも一緒さ!という友情の力強さを表現していますね。素敵な訳だなぁと思います😊

無限の彼方へ、さあ行くぞ(バズの決め台詞)

●ヒンディー語:अनंत से भी आगे! (anant se bhi aage)
 直訳→無限よりも前へ!

●英語:To infinity and beyond!

●日本語:無限の彼方へ、さあ行くぞ!

バズの決め台詞「無限の彼方へ、さあ行くぞ!」は、どの言語でも同じような意味に訳出されていますね。日本語にある「さあ行くぞ!」は、実は元の英語にもありません。この言葉がついていることで、さらに力強い感じが出てていいですよね〜😍

トイ・ストーリー2(1999)

タンドゥーリー・チキンだ by ウッディ

タンドゥーリー・チキンとスモア

●ヒンディー語

バズ:कैम्पफ़ायर के सामने बैठकर अंगूरी चिकन खा रहे होंगे। (campfire ke samne baithkar ANGOORI chiken kha rahe honge)

ウッディー:तंदूरी चिकन, बज। (TANDOORI chiken, Buzz)
 直訳→キャンプファイヤーの前に座ってアングーリーチキンでも食べてるさ。
    タンドゥーリーチキンだ、バズ。

●英語

バズ:You’ll be sitting around a campfire with Andy making delicious, hot “sch’moes.”

ウッディー:They’re called s’mores, Buzz.

●日本語

バズ:アンディと楽しくジャンプファイヤーでもやっていることだろう。
ウッディー:キャンプファイヤーだ、バズ。

トイ・ストーリー2で、アンディとキャンプに出かける予定のウッディー。そんなウッディーとバズの会話で、バスが言い間違いをするというシーンがあります。これが、それぞれの言語で違う表現になっていておもしろいのです。

元々の英語では、キャンプで食べる定番スイーツ、マシュマロとチョコレートをサンドしたスモアの言い間違いで表現しています。ヒンディー語では、インド料理が登場!タンドゥーリー・チキンの言い間違いで表現しています。日本語では、キャンプファイヤー自体の言い間違いで表現しています。

日本語では、捻りがないのがちょっぴり残念ですね。あまりキャンプ文化に馴染みがないからでしょうか?

僕のアールー・ティッキー!by ポテトヘッド

アールー・ティッキー

●ヒンディー語:मेरी आलू टिक्की!  (meri aalu tikki)
 直訳→僕のアールー・ティッキー!

●英語:My littele sweet potate!

●日本語:スウィートポテトちゃーん!

メインキャラクターのじゃがいもをモチーフにしたおもちゃ、ミスター・ポテト・ヘッド。トイ・ストーリーのラストで、憧れのお相手ミセス・ポテト・ヘッドと出会い、二人はラブラブです💓

そんな二人のラブラブな呼び方!英語では、スウィートポテトちゃんですが、なんとヒンディー語ではインドの道端でよく見かけるストリートフード、アールー・ティッキーと呼んでいました🤣 

アールー・バルターを作りたいのか?by ポテトヘッド

アールー・バルター

●ヒンディー語:तुम क्या मेरा आलू भरता बनाना चाहते हो? (tum kya mera aalu bharta banana chahte ho?)
 直訳→俺のアールー・バルターを作りたいのか?

●英語:You’re not turning me into a mashed potato.

●日本語:本気か?あっという間にマッシュポテトだぜ

ウッディーを助けるために、大通りを渡らなくてはいけないと分かったバズやおもちゃ一行。そんなときにミスター・ポテト・ヘッドが発する一言。

英語日本語では、マッシュポテトになっちゃうぜ、と表現されていますが、ヒンディー語ではここでもインド料理アールー・バルターで表現されています。

フンスク・ワングル!by アル

●ヒンディー語: फुनसुख वांगड़ू! (phunsukh wangdu!)

●英語:Come on! Pick up the phone!

●日本語:あいつなら何とか、頼む頼む出てくれー!

ウッディの腕がちぎれてしまった時、おもちゃ屋のアルが修理屋さんを呼ぶために電話した時のセリフです。英語日本語も、焦って電話をかけるシーンなのでそのようなセリフになっています。

ですが、ヒンディー語では「फुनसुख वांगड़ू! フンスク・ワングル!」ヒンディー語版のトイ・ストーリー2では修理屋さんのおじいちゃんの名前が「フンスク・ワングル」と設定されているんです。この名前を聞いてピン!と来る方も多いはず。インド映画「3 Idiots(邦題:きっと、うまくいく)」のあのランチョーの実名が使われています😂 このシーンの後にも「ワングルさんが来れば直るさ」などとセリフに登場。こういう小さな遊び心が粋ですよね!

トイ・ストーリー3(2010)

ISI規格の鍵だもの壊れないさ by ハム

●ヒンディー語: मजबूर ताला ISI मार्क के साथ टूटेगा नहीं। (majbur tala ISI mark ke saath tutega nahin)
 直訳→ISI規格の頑丈な鍵だもの、壊れないさ

●英語:It’s a Fenster-Schneckler 380. Finest childproof lock in the world.

●日本語:ガッチリ鍵がかかってるよ。こりゃとびっきり頑丈なやつだ。

トイ・ストーリー3で、保育園へ閉じ込められてしまったおもちゃ一行がなんとか外へ出ようとするシーン。ブタの貯金箱ハムが窓をチェックするとそこには鍵がかかっています。

そこで英語ではブランドの名前を出して、開かないことを伝えるセリフになっています。ヒンディー語では、ISI規格:Indian Standards Institutionというインドの工業製品の規格準拠マークに触れ、頑丈な鍵であることを伝えています。子どもが見てわかるのか〜?とは思いつつも、こんなふうにローカライズされたセリフはやっぱりおもしろいですよね。

ゴービンドのクルター! by ケン&バービー

●ヒンディー語:अक्षय का kung hu सूट, सचिन का जैकेट, और गोविंद का करता!! (akshay ka kang hu suit, sachin ka jacket, aur govind ka kurta!!)
 直訳→アクシャイのカンフースーツ、サチンのジャケット、それにゴービンドのクルター!

●英語:Kung hu fighting. Campus hero with matching sports pennant, flower power!!

●日本語:カンフーの達人、キャンパスのヒーロー、これはヒッピー!

もうこのヒンディー語版のセリフ最高!!!!!!💓🤣 トイ・ストーリー3で出てくるバービーとケンカップル。ケンがクローゼットで持ち服を自慢するシーンです。

出てくるのは、カンフースーツ(柔道着に見えるけど)、スタジャン、フラワーパワー(ヒッピー)の三着でなんてことないかと思うかもしれません。

ヒンディー語では、それぞれ著名人の名前と一緒に紹介されます。カンフースーツは実際に武道をやっている俳優アクシャイ・クマール、スタジャンはクリケット選手サチン・テンドルカール、ヒッピーの洋服は俳優ゴービンド、と著名人のものを持っている、なんて感じで紹介されるのです。これまたエンタメが力強いインドならではな粋なセリフでした🥰

トイ・ストーリー4(2019)

ナマスカール、こんにちは、お元気?by ウッディ

●ヒンディー語:  नमस्कार, ਸਤਿ ਸ੍ਰੀ ਅਕਾਲ, آداب (namaskar, sat sri akaal, aadaab)

●英語:Hey, howdy. Hey there. Uh, sorry to bother you, but

●日本語:いやどうも、こんにちは。すまない、邪魔をして

トイ・ストーリー4で女の子の人形ギャビーと出会うシーン。ここもインドならではなぁというセリフがありました。

ウッディーとギャビーが初めて出会った時、英語日本語では「どうも、こんにちは」と当たり障りのない挨拶をします。

ヒンディー語では「ナマスカール、サト・スリー・アカール、アーダーブ」とヒンディー語・パンジャービー語・ウルドゥー語(またはヒンドゥー教・シーク教・イスラム教)の挨拶を言うんですね。初めての相手にどの挨拶を言うべきか、とりあえず一通り言ってみた、というような感じになっています。これまた広大なインドならではな初対面の表現だなぁと思いました。

おわり

こんなふうに言語によって、細かな違いを発見するのも楽しいですね。またまた違う作品も、注目して見ていきたいと思います。

モンスターズ・インク編もぜひチェックしてくださいね🌟✨

 

あすゆき

最後までお読みいただき、ありがとうございました🧡

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