岩立フォークテキスタイルミュージアムに行ったよ -インド 沙漠の民と美-

こんにちは。あすゆき(@asliyuuki)です。

先日、インドのテキスタイルに詳しい友人に誘ってもらい、自由が丘にある岩立フォークテキスタイルミュージアム に行ってきました。岩立フォークテキスタイルミュージアムは、館長である岩立広子さんがご自身で収集された世界中の布や手作業で作られた布製品を展示している美術館です。

岩立さんは世界中の様々な染め物や織物、布やお洋服を収集されていたそうですが、特にインドの染織品を中心に研究され、インドのものが多いそうです。個人で、約8000点もの作品をお持ちなんだとか。すごい。現在「インド 沙漠の民と美」という題した展覧会を開かれていて、こちらを見に行きました。

西インド(ラージャスターン州やパンジャーブ州)の布などが多く展示されていて、間近でみることで、なんて繊細で細かくて美しいのだろうと改めて感動。。。しかもあんなに長いターバンやサリーの布を手で作り上げているなんて。インドのお洋服やデザインって可愛いなぁ素敵だなぁとは、もちろん常々思っているけれど、ああやって間近で見る機会というのは少ない。

特に、バンダニ Bandhani という染め方でつくられた布は、ひときわ美しかったです。その染め方ひとつが細かくて美しいのに、離れて見ればその染めた部分を基にデザインが描かれているのです。

ネットで拾ったものです。バンダニ。

美的センスゼロ、不器用な私には、本当に想像もつかない世界。どうやってこういったものを生み出すのか。

またブロックプリントと呼ばれる木を彫ってスタンプをつくり、それを色付けして重ねていくことでデザインを描くというプリント方法の布は(語彙力・・・すみません)その絵柄やまた色によって、身につける人のカーストやジャーティが分かるのだという。

当たり前だけど、これから先どんだけインドのことを知りたいと思っても、すべて理解できるわけないよなぁと新たなことを知るたびにいつも感じます。(ま、自分の国ニッポンのことだって、知らないことだらけだけども。)いつか西インドのほうへ旅して、こういった手仕事を生で見てみたいなぁ。なんて妄想を膨らませました。

 

展示会もとてもよかったけど、岩立さんのことを知って、なんでも好きになったことを突き詰める人ってかっこいいなと思いました。だって好きで現地に何度も何度も足を運んで、たくさんの布を集めて、美術館まで作っちゃうなんて!

しかもインターネットが発達した今は旅行へ行くのも、何かを調べるのもとても簡単になったけれど、数十年も前にインドに行くなんてとても大変なこと。今、私はパソコンとスマホを取り上げられて、インドにいってらっしゃい。と言われても、行きたいところへたどり着ける自信なんてない。。。

まったく今は、便利になって周りにいろいろなものがありすぎて、ハングリー精神ってものがないよね。まったく甘ったれです。と自分に対して思うのでした。人の情熱や愛ってすごい。もっとフットワーク軽く、自分の目でたくさんのものを見に行かなきゃ。会いに行かなきゃ。出会いに行かなきゃ。

 

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