【印パ国境巡り#01】セレモニーで有名なワーガー国境@アムリトサル

おはこんばんちは🙂 あすゆき(@asliyuuki)です。

島国生まれの島国育ちの私には、あまり馴染みのない「国境」という存在。インドへ来てから、またパンジャーブ州のことを学ぶようになってから、国境というものがあることを実感するようになりました。インドでは6つの国と国境を接しているんですね。(パキスタン、中国、ブータン、ネパール、ミャンマー、スリランカ)その中でもインドとパキスタンの間にあるいくつかの国境検問所ではなんとセレモニーが行われているのだとか👀
パンジャーブ州の文化を学ぶ中で、多くのパンジャーブ人は、1947年にインド独立と同時にできたこの国境でパンジャーブが分割されたことを悲しんでいることを知りました。パンジャーブ州は分割されてしまい、現在はインドのパンジャーブ州とパキスタンのパンジャーブ州となってしまいました。当時の混乱の中で、家族と生き別れてしまい会うこともできなくなってしまった方も多くいるようです。イギリスの支配からの独立は輝かしいものに見え、8月15日の独立記念日はお祝いムード一色なのだと私は思っていましたが、パンジャーブの方の声を聞くと決してそうではないのだということを知りました。そんなこともキッカケに、インドとパキスタンを隔てる国境、そしてそこで行われているセレモニーに興味を持つようになりました。

そのセレモニーを巡っていきたいと思います。

アッターリー・ワーガー国境

アッターリー・ワーガー国境は、インドのアムリトサルから約30キロのアッターリー村と、パキスタンのラホールから約25キロのワーガー村の間にある国境です。アムリトサルとラホールをつないでいるのはもちろん、この道はGTロード(グランド・トランク・ロード)と呼ばれる中央アジアと南インドをつなぐ歴史のある道路で、実際にこの道はアフガニスタンからバングラデシュまでが通じているのだそうです。以前はこの道に沿って鉄道も稼働しており、デリーとラホールを結ぶ「Samjhauta Express(妥協エクスプレス)」が2002年まで走っていたそうですよ。現在は、両国の政治的緊張の高まりにより運行は中止されています。

インドとパキスタンの間の国境の中では、人の出入国を管理する国境として唯一動いており、ビザの取得など正しい手続きを踏めば出入国が可能なようです。こちらもまた挑戦したいところです👀✨

降納セレモニー

さて国境で行われているセレモニーの正式名称は「Beating Retreat Border Ceremony」といい、本来は日入りのタイミングでの降納です。そこにいろいろくっ付いて、大掛かりなセレモニーとして有名になっているんですね。インド側はBSF(Border Security Force 国境警備隊)、パキスタン側はPakistan Rangers(パキスタン・レンジャーズ)の隊員たちがセレモニーを繰り広げます。アッターリー・ワーガー国境ではこのセレモニーは毎日の日入り時間に行われています。

いざっワーガー国境!

アムリトサルから本当にまーっすぐ、まっすぐ進んだ道の先に、突如登場するデッカイ・スタジアム!もうこの道の上にそんなスタジアム建てたら、国境開通するつもりサラサラないやん!というのが最初の正直な感想です。笑

どどーん!すごい立派
スタジアムに入って最初に見えた景色

スタジアムがとにかく立派で、すごい人の数です。通常時で約一万人がこのセレモニーを観るために訪れるんだとか。私たちが着いたころはまだセレモニーの開始前でしたが、お客さんが実際に道路の中に入って国旗を振ったり、ダンスしたりできるような参加型イベントみたいなのをやっていました。次に行ったらあの道のところに入ってみたい🙃

音楽ももちろんガンガンで、愛国感のある曲チョイス。

👆実際にココで撮影されてます🎥

スタジアムの中では(ていうかスタジアムに着く前の道から)いろんな売り子さんがいて、国旗とか、インドの国旗をフェイスペイントしてくれるやつとか、いろんなものを売っています。飲み物、お菓子、アイスなんかももちろん売っていて、こんな感じで売りに来てくれます🍹🍿🍦

そろそろ始まる時間!という頃には、あっという間にスタジアムは満席に!カラフルだし圧巻の光景。

まだ門は閉まってます
門が開いた!!

セレモニー開始!ともうこの後は言葉では説明が出来ません!旗を降ろすまでに、いろんな隊員さんが出てきて、それはもうアグレッシブに足を高く高くあげて、相手を威嚇??してるようです!でも、なんかインド側とパキスタン側の息がぴったりなんです😮もうそれを見てたら「めっちゃ仲良いやん」と思っちゃう!笑

いや、あれは絶対仲いいね!!!

足上げてます!!

セレモニーも終盤。本来の目的である各国旗を降ろします。この降ろすタイミングもちゃんと合わせて息ぴったりなんですよ✨すごすぎ。旗を降ろして丁寧に畳んでセレモニーは終了です。

本当に完成度が高く、東京ディズニーランドのパレードと同じレベルか、それ以上に私は感動しました!!!いつもの生活で感じるなまけがち、さぼりがちなインド人のイメージを覆される、気合の入りまくったパフォーマンスは、すごすぎる!!!!と心から思うことまちがいなしです。

そしてこのセレモニーの意味。観客に向けてはうちらの国って最高だよね!的に鼓舞したり、お互いを威嚇しているようなそんな振り付けっぽいですが、あそこまで息の合ったパフォーマンスは、もうインドとパキスタンの「お家芸」なのだなと。やっぱりあなたたち仲良いよね、というツッコミまちではないか。この国境ではお互いの国の祝日や行事などがあると、お菓子を交換したり交流しているようですね。このことからも、このセレモニーは友好のシンボルなのかなぁと私は感じました。そしてこれほど完成度の高いパフォーマンスはまた観たいなと思いつつ、いつまでもあってほしいような、でもこのスタジアムが取り壊される時がきたら本当は良いのかな?とか第三者な外国人目線で考えてしまいました。素敵なセレモニーでした☺

 

印パ国境巡りシリーズ 🇮🇳🇵🇰

#01 ワーガー国境 @パンジャーブ州アムリトサル

#02 スチェトガル国境 @ジャンムー・カシミール連邦直轄領ジャンムー

#03 サーディキー国境 @パンジャーブ州ファジルカ

#04 フセインワーラー国境 @パンジャーブ州フィロズプル

 

あすゆき

最後までお読みいただき、ありがとうございました🧡

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