おはこんばんちは🙂 あすゆき(@asliyuuki)です。先日のパンジャーブ旅での目的のひとつ、パンジャーブの5つの川を巡りました~!
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パンジャーブの意味
インドの首都デリーの北西に位置しているのがパンジャーブ州です。このパンジャーブという名前はペルシャ語に由来する【پنج panj 5】+【آب aab 水】を意味し、その名の通りこの土地を流れる5つの川についてを表しています。東側からサトルジ川、ビアース川、ラヴィ川、チェナーブ川、ジェルム川で全てインダス川の支流です。5つの川はインドの北側にあるヒマラヤ山脈地方を水源とし、この綺麗な水が流れることでパンジャーブは肥沃な大地を誇っています。インドのパンジャーブ州自体の面積は他の州に比べても比較的狭い方ですが、農作物の生産量はインドの中でもトップクラスです。農産物は、特に小麦・お米の生産量が多く、その他にもとうもろこし・コットン・野菜や果物などが続きます。
上の地図を見てお気づきの方も多いかもしれませんが、今のパンジャーブ州のカタチと違いますね。この地図には現在のインドのパンジャーブ州、ハリヤーナー州、パキスタンのパンジャーブ州が含まれており、本来のパンジャーブの姿です。1947年のインド・パキスタン分離独立により、分断されてしまいました。
5つの川は、インド側にあるのがサトレジ川とビアース川。パキスタン側にあるのがラヴィ川とチェナーブ川、ジェルム川です。
5つの川の流路形状
5つの川がどのように流れているのか調べた情報を日本語バージョンにしてみました👆 それぞれの川は交わり、最終的にチェナーブ川とサトレジ川が合流します。現在のパキスタン ムルターンの南側で5本の川はひとつになり、そこからインダス川にそそぐ地点までは【پنجند دریا panjnad パンジュナド川】と呼ぶようです。ペルシャ語【پنج panj 5】とサンスクリット語【नदी nadi 川】という意味でそのまんまの意味ですね!
川や水の供給はいつの時代でも生活に欠かせない大切なものです。そこで、インドとパキスタンはインダス水条約(IWT)という川の水配分条約を締結しています。インダス水系の3の東の川【サトレジ川・ビアース川・ラヴィ川】はインドが管理し、3の西の川【チェナーブ川・ジェルム川・インダス川】はパキスタンが管理すると取り決められています。インドは上流側にあたりますが、限られた必要な用途で川を使用することが認められています。(灌漑、魚の養殖、発電など)
パンジャーブの5つの川巡り
パンジャーブについて知るなら、この川に訪れなきゃ!始まらない!と思い立ち、この川巡りを始めることにしました🌊🙃 5つの川はいずれも古い時代から重要な川とされ、インド神話やギリシア神話などのエピソードと絡み合っています。わたしは神話にそこまで詳しくないので今回はそのあたりは割愛しています🙃
サトレジ川(インド フィロズプル)
■ 名前 – サトレジ川 / Sutlej River / ਸਤਲੁਜ ਦਰਿਆ
■ 水源地 – チベット ラークシャスタール湖
■ 延長 – 約1,450 km
■ 河口 – チェナーブ川と合流してパンジュナド川を形成
サトレジ川は、インド パンジャーブ州フィロズプルの近くに流れている部分を訪れました。フィロズプルの西側にサトレジ川が流れています。行くまで分からなかったのですが、この辺り一帯は川の近くへ自由に出入りすることが出来ないのです。当時インド人友人と一緒にいたのですが、川の近くで警備していた軍人の方にサトレジ川の近くまで行きたいのだけどと伝えると、この辺りはすべてインド軍の敷地で、川のほとりまで行きたいならば離れた場所まで行かないといけないとのこと。
どうしようか~と一度はあきらめたのですが、友達が「私の友人は外国人です。彼女がサトレジ川を見たいというので連れて来たのだけど、もう今日帰らなくてはいけなくて…」みたいな交渉を始めました。まー嘘ではないけども、相手はもうインドから出ていくから今日しかないって思ったんじゃないかな?笑
そしたらお兄さんが「分かった、この道の先は軍関係者と親族しか入れない。ここに入っていいから、もし誰かが聞いたら僕の親戚だと僕の名前を言って。」と許可してもらえました👏 優しい。。。そんなこんなでようやく見れたサトレジ川。この流域は川の流れは静かでゆったりした時間が流れていました。
ビアース川(インド ビアース)
■ 名前 – ビアース川 / Beas River / ਬਿਆਸ ਦਰਿਆ
■ 水源地 – ヒマーチャル・プラデーシュ州 ビアース・クンド湖
■ 延長 – 約470 km
■ 河口 – サトレジ川へ合流
ビアース川は、アムリトサルとジャランダルの間にある川の同じ名前のビアース町の近くの部分を訪れました。冬季だからかやはり川の水は濁った色でした。寒い時期でしたが、水に手を入れてみたら意外とぬるかったのが印象的です。
ラヴィ川(パキスタン ラホール)
■ 名前 – ラヴィ川 / Ravi River / ਰਾਵੀ ਦਰਿਆ
■ 水源地 – ヒマーチャル・プラデーシュ州 ハヌマーン・ティバ山
■ 延長 – 約720 km
■ 河口 – チェナーブ川へ合流
パキスタン ラホールの西側を流れているラヴィ川。なんと私がラヴィ川を訪れた日は冬の濃霧にやられ、なんとこんな姿!一寸先は闇ではなく、一寸先は濃霧。ほんの少し先も見えません。この日はラヴィ川の姿を見れず、残りの旅程で寄れるか少し不安を残しつつ、去りました。
そして後日、お天気に恵まれ、ラヴィ川に訪れることが出来ました。ラヴィ川のほとりには、ムガル帝国初代皇帝バーブルの息子であり、ラホールを統治したカームラーン・ミルザーが建てたBaradari Kamran Mirzaという庭園があります。ラヴィ川のラホール川の岸からこのBaradariに行くための船が出ています。お天気も良かったので乗ってみましたよ♪ とても良い思い出になりました。(往復500パキスタンルピー)
チェナーブ川(パキスタン グジュラト)
■ 名前 – チェナーブ川 / Chenab River / ਝਨਾਬ ਦਰਿਆ
■ 水源地 – ヒマーチャル・プラデーシュ州 バーラーラーチャー・ラー峠
■ 延長 – 約1,200 km
■ 河口 – サトレジ川と合流してパンジュナド川を形成
チェナーブ川は、パキスタン パンジャーブ州グジュラトの近くに流れている部分を訪れました。薄暗い天気も相まってなのか?この川が一番汚いと思ってしまいました💦 川の中に手を入れる勇気も出ず。
ジェルム川(パキスタン ジェルム)
■ 名前 – ジェルム川 / Jhelum River / ਜੇਹਲਮ ਦਰਿਆ
■ 水源地 – ジャンムー・カシミール ヴェリーナーグ泉
■ 延長 – 約725 km
■ 河口 – チェナーブ川へ合流
ジェルム川は、パキスタン パンジャーブ州ジェルムの近くに流れている部分を訪れました。このジェルム町の北側、ジェルム川の上流はインドとの国境にほど近く、インド側には大きなダムがあるんだそうです。
訪れた時間は晴れ間もみえ、川も綺麗に見えました。(やっぱり天気次第なところはある)
5つの川巡りを終えて
5つの川を巡ったところで、特にどうってことはありませんし、時折自分自身ですら「なんでこんなことやってるんだっけ?」となることもありつつ、無事に5つの川を見ることが出来ました。うん、でもやっぱりパンジャーブを知るにはこの5つの川を巡れてよかったと思います!☺
また今回、それぞれの川の名前が入ったTシャツを1469さんに作ってもらいました。なんとこれ特注品で作ってくれたんです~!(英語バージョンは売り物としてあるのですがこのパンジャービー語バージョンは売り物にはないの。)これまた応援していただいて、ありがたいことです!この5つの川巡りでも、ところどころで一緒に行こうっと言ってくれる友人がいたのもありがたいこと。
ただ今回は冬の時期で水があまり綺麗ではなかったというのがちょびっと残念なところ。また夏の雪解け水が流れる頃に行くか、はたまた次は源流巡りっていうのも楽しそうです😆🌊
あすゆき
最後までお読みいただき、ありがとうございました🧡
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