【外国映画の中のインド】イギリス映画「ザ・デッド インディア」|インドが舞台のゾンビ映画

外国映画の中のインドでは、インドではなく海外で製作された映画の中でインドに関するものが登場したり、言及されている映画などに出会った時に書いています。(たまにインドではなくパキスタンなどの南アジア諸国も含みます。)

(2013年/イギリス/英語)

  • 原題:The Dead 2: India
  • 監督:フォード兄弟(イギリス人兄弟監督デュオ)
  • 脚本:フォード兄弟
  • 出演:ジョセフ・ミルソン、ミーヌ・ミシュラ、アーナンド・クリシュナ・ゴヤール
  • 制作会社:Road Trip Pictures, Latitude Films

#予告編

あらすじ

アメリカ人のニコラスは、ラージャスターン州にある風力発電所での仕事へ従事するためにインドへ短期滞在をしている。彼にはインド滞在中にできたイシャニというインド人の恋人がおり、彼女からふたりの子供ができたことを電話で告げられる。それと同時にイシャニの住むマハーラーシュトラ州やニコラスの滞在するラージャスターン州では、なにやら不穏な動きが起こり始める。

ニコラスは混乱に陥ったインド国内から国外へ避難するよう会社から求められるも、イシャニへ会うため彼女が住むムンバイへと向かうことに決める。車やパラグライダーなどを入手しなんとかゾンビの群れから逃げるように移動を続けるが、土地勘のないニコラスは道に迷ってしまう。そんな時、インド人の男の子がニコラスの前に現れ、道案内を申し出る。

イギリス映画「ザ・デッド インディア」

ザ・デッド インディア」は、2013年に公開したイギリス映画です。2010年に公開した「ゾンビ大陸 アフリカン(原題:The Dead)」というアフリカを舞台にしたゾンビ映画の続編となっています。

一作目は観ていないのですが、続編と言っても冒頭でアフリカから到着した客船で出稼ぎから戻って来たインド人がゾンビに感染しており、インドに持ち込まれた---くらいのものです。

一作目もアフリカ大陸からの脱出を目指すロードムービーだったようで、本作もラージャスターン州からムンバイを目指す(一応)ロードムービーとなっています。と言ってもそこまでインドを生かしたものとはなっていません。。

正直に言うと、まったくもってダメダメ映画です!!まずインドが舞台である意味が全くありません。おそらく欧米人がイメージする“異国”でゾンビという得体の知れないものに出会うダブルパンチがおもしろいということで、アフリカ版の一作目がヒットし(観てないので何とも言えないのですがストーリーも良かったのかも)、そのアジア版ってことでインドでの製作が進められたたのではないのかと。

特にインドならではのエピソードがあるわけでもなく、インドである意味は全くもってありません。

ネタバレになってしまいますが、主人公男性とインド人女性の恋愛の背景もまったく伝わって来ません。イシャニはホテルの清掃員(?)という設定。ムンバイのホテルで滞在している時に出会った、ということなのでしょう。

劇中の会話が英語なのは映画的に仕方がないとしても、豪邸に住むわけでもなく至って普通の家庭に育つイシャニに、なぜ惹かれたのだろうか。そういったものが見えなかった。

そして婚前交渉の上に妊娠までさせてしまう。先進国ですら婚前交渉してそんなことになったら結婚を親に認めてもらうことは大変だし、ましてやインドという国で女性が外国人と結婚するのですらハードルが高いのに(劇中でも、彼女の家族はお見合いを望んでいる)、なんて相手女性に対しての理解やリスペクトや配慮や愛がないのだろう!と憤りまで感じてしまいました・・・(怒)

あともう一つ気になったのは、本作がインドで撮影したにも関わらず、正式な撮影許可を取っていなかったと、主演のジョセフがインタビューで語っています。(Youtube )まったくどうなってんだ!!(笑)

他にも書きたいことはいろいろありますが、割愛ってことで。インド人役で出演していた相手女性や、インド人の男の子、いずれも本作以外の出演作品はないみたいです。

ということで、新たなインドの側面が見れるかしらと楽しみに観た作品でしたが、インドを生かしきれておらずガッカリなのでした。こんな時もあるよね。映画観てこんな気持ちになったの久しぶり。いつも良い映画に恵まれてることに感謝するのでした。

https://twitter.com/asliyuuki/status/1336274592151732225

あすゆき

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