「宝石」のヒンディー語一覧|目で見て楽しい宝石図鑑

こんにちは。あすゆき(@asliyuuki)です。インドの文化やインドの公用語ヒンディー語の学習が好きで、言葉や文化にまつわることを日々調べたり、ブログを書いたりしています。

今回はヒンディー語で宝石をどういうのかを調べてまとめました。宝石はやっぱり目で楽しむのが一番!ということで、言葉と一緒に宝石の写真も一緒に添えてみました。

宝石にゆかりあるインド

インドは古くから宝石や貴金属の消費大国で、インドに足を運んだことがある方ならば、街のいたるところに宝石店があることが想像つくかと思います。

そんなインドでの宝石事情は様々な角度から見ることができますが、ヒンディー語に入る前に、この記事ではインドの宝石にゆかりのある街について少し触れてみようと思います。

ヒンディー語でどういうのかすぐに知りたいよ、という方は こちらにお進みくださいね。→ 目次:ヒンディー語で宝石一覧

ラージャスターン州 ジャイプール

一つ目は、ラージャスターン州のジャイプールで、ここは石の研磨加工が盛んな街として知られています。

ジャイプールから約2時間、南西に車で進むとアジュメールという街があります。この街の近くではかつてエメラルドが産出し、このエメラルドの加工や取引の場所としてジャイプールは発展しました。現在は石の産出はなくなったものの、その研磨加工技術の高さから世界中から様々な色石(カラーストーン)がジャイプールに集まり、宝飾用ジュエリーなどに加工され輸出されています。

ジャイプールの老舗ジュエリーブランドジェム・パレス や、フランスの高級ジュエリーブランドマリー・エレーヌ・ドゥ・タイヤック ジャイプールでジュエリーを製作しているのが有名ですね。

日本人の方がデザインされている パヒ アミュレット さんは、日本の生活で普段使いしやすそうな繊細なデザインが素敵で個人的に注目しています。

ジュエリーを眺めているだけで、幸せになりますね・・♡ 前回ジャイプールを訪れたときは貧乏旅行だったので、次こそジャイプールに行った際には、素敵なジュエリーを買いたいです。

ジャイプールの有名なハワー・メハルです

テランガーナ州 ハイデラバード(ゴルコンダ)

二つ目は、現在のテランガーナ州のハイデラバードです。この土地はその昔はゴルコンダという都市名で、長い間イスラム王朝が統治していました。そしてゴルコンダは、かつては世界で唯一のダイヤモンド採掘都市として有名でした。

このゴルコンダの近くからはダイヤモンドが産出され、後述する世界で一番大きいダイヤモンドや多くの有名な宝石がこのあたりから採掘されました。現在はダイヤモンドの産出量ランキングに名前も挙がらないインドですが、17世紀にブラジルでダイヤモンドが発見されるまで、ダイヤモンドはインドでしか採れないものと考えられていたそうです。

ブラジルでダイヤモンドが発掘され、また技術が向上すると南アフリカ地方やロシアなどでのダイヤモンド採掘が主流になり、今はインド産のダイヤモンドはほぼ見られなくなりました。

そしてこのゴルコンダで採掘されたダイヤモンドと共に発展したインドで重要な都市は、マハーラーシュトラ州のムンバイと、グジャラート州のスーラトです。

ムンバイは、ダイヤモンド世界四大マーケット(他は、アメリカ・ニューヨーク、ベルギー・アントワープ、イスラエル・テルアビブ)の一つで世界中からダイヤモンド商人が集う場所。そしてスーラトはこのインドから世界へ輸出するダイヤモンドの研磨工場が多くあることで有名です。これらはインドでダイヤモンドが採掘されなくなった今でも、世界中のダイヤモンド原石がここに集まり研磨され、輸出されていくポイントとして有名です。

(なぜムンバイなのか、なぜスーラトなのか・・などの歴史や経緯は、今日はそこまで踏み込めなかったので、また別の機会に譲りたいと思います。)

ヒンディー語で宝石一覧

さて、お待たせいたしました。ヒンディー語で宝石はなんて言うのか?をまとめました。でも、実は、お買い物のときは英語で言った方がシンプルで通じるかもしれません(汗)

日本語 ヒンディー語
ルビー माणिक
(māńik)
エメラルド पन्ना
(pannā)
サファイア नीलम
(nīlam)
ムーンストーン चंद्रकांतमणि
(chandrkāntmańi)
アメジスト जमुनिया
(jamuniyā)
トパーズ पुखराज
(pukhrāj)
ガーネット गोमेद
(gomed)
トルコ石 फ़ीरोज़ा
(firozā)
珊瑚 मूँगा
(mūngā)
瑠璃 लाजवर्द
(lājward)
水晶 स्फटिक
(sphatik)
真珠 मोती
(motī)
ダイヤモンド हीरा
(hīrā)

世界で一番大きなダイヤモンド

大英博物館に飾ってあるイミテーション(模造品)

世界で一番大きなダイヤは、インド産のダイヤモンドで【 कोहि नूर kohi-nūr コヒヌール 】という名前です。約109カラット(カットされ今は約105カラット)もあるそのダイヤは、世界最大の大きさかつ世界最古のダイヤモンドと言われています。

どこでどうやって採掘されたものなのか(ゴルコンダで採掘されたという説が濃厚)その来歴は不明なものの、1300年以降の文献にはその存在が記されており、インドの歴史の中で数多くの王朝、貴族たちの手を渡って来ました。最終的にインドがイギリスに統治されるとそのダイヤはイギリス王室の手に渡ることとなり、現在はイギリス王室の冠のなかに埋め込まれています。

戦時中、至るところから’戦利品’として文化財を持ち帰ったイギリスは、戦後多くの国から返還を求められるも拒否し続けています。そんなイギリスがこのダイヤモンドを手放すはずもなく、インドの返還要求は今日も無視し続けられているのです…。

冠の真ん中に据え付けられているコヒヌール 

さて、この【 कोहि नूर kohi-nūr コヒヌール 】の意味をみてみましょう。この言葉は、もともとペルシア語【کوه نور クーヘ・ヌール 】という名前で「光の山」という意味だったそうです。

現在のヒンディー語ではकोही kohī 山の 】【 नूर nūr 輝き 】という意味の単語として残っています。

インド映画「Bang Bang!」では、リティク・ローシャンがコヒヌールを盗んだ!というところから物語がスタートしましたね。そんなインド人の大怪盗が実際にいたらと思うと、ロマンがありますね♡

おわり&おまけ

ヒンディー語で宝石はなんていうの?から、だいぶ派生して記事が長くなってしまいました。英語で言うのもOK、ヒンディー語を覚えてお買い物で使ってみてもOKです◎

やはり宝石は、女性の心掴んで離さないもの。私も大好きです♡ インドは日本よりは手に入りやすい価格帯でジュエリーが手に入ると思いますので、ぜひ現地でお気に入りのジュエリーに出会いたいですね。

● おまけ

インド神様紹介サイト『天竺奇譚』で有名なインド神話の天竺奇譚さん@tenjikukitan)が、私のツイートをリツイートしてくださったあとに、こんなツイートをされておりました。やはり昔から、インドでは宝石を大切にしてきたんですね。

Twitterで毎日ヒンディー語Tipsを発信しています!(@asliyuuki

https://twitter.com/asliyuuki/status/1278622027134504960

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参考サイト

GIA(2017)「華やかな時代:インドの宝石 」(参照2020-08-17)

GIA「ダイヤモンドの歴史と伝承 」(参照2020-08-17)

中央宝石研究所「Gemmy 小売店様向け宝石の知識 宝石大国インド」(参照2020-08-17)

2 COMMENTS

マニシュ

本当にいいブログです。私はインド人ですが、ブログは私に新しいことを教えてくれます。

「なぜムンバイなのか、なぜスーラトなのか・・などの歴史や経緯は」 これ知りたいです!

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あすゆき

マニシュさん、コメントありがとうございます。
私はインドへ行ったら、このゴルコンダ 、ムンバイ、スーラトを実際に訪れて、
インドのダイヤモンド産業について、記事にまとめたいと思っています!

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