【パンジャーブ日記】シャクール村で週末パンジャーブ

おはこんばんちは🙂 あすゆき(@asliyuuki)です。またまたパンジャーブ出身の友達にパンジャーブに連れて帰ってもらった(?)ので、過ごした週末2日間を書き留めたいと思います。

週末パンジャーブ

今回は、友達の親戚の結婚式にお呼ばれということで、パンジャーブのファリードコートの方に行きました🚃

昔ながらのお菓子

インド鉄道のお楽しみと言えば、移動中のごはんやお菓子!今回もたくさんの売り子さんが回っていたのですが、そこで食べたのがこのਮਰੂੰਡਾ(marunda マルーンダー)というほんのり甘いお菓子。日本の「ポン菓子」ですね!パンジャーブのお菓子といえばこれなんだそう。

それとこちらのストライプ柄のキャンディー。キャンディーと呼んでいたのですが、食べてみると想像する「キャンディー・飴」とはちがくて、ほろほろ崩れるラムネのような食感!おいしかったです~!

友達が教えてくれたのは「私たちが小さなとき、お菓子と言えば3つのものしかなかった。ポップコーン、マルーンダーとこのキャンディー。お父さんや親戚の誰かが出かけると、これを買ってきてもらうのが楽しみだった」んだそうですよ☺

ブーティアーンワーレー・スーツの布

パンジャービー・スーツの中でも特にお気に入りの「ブーティアーンワーレー・スーツ ਬੂਟੀਆਂਵਾਲੇ ਸੂਟ」!ブーティー(ਬੂਟੀ)は小さな草花を表す言葉で、その名の通り、細かいお花柄の布で仕立てたスーツのことを指します。パンジャーブ地方へ行ったら、女性たちが来ているスーツにぜひ注目してみてください、この柄のスーツの方とっても多いです✨

👆右側の私が着ているのがブーティアーンワーレー・スーツです🌸 以前、一着仕立ててもらったのですが、コットン素材で涼しく、過ごしやすい、まさに普段着にぴったりなスーツ。ですがこの布、デリーではぜんぜん売っておらず、手に入らないのですよ…!なのでいつかパンジャーブの方に行ったら買い物したいな~と思っていたのですが、今回買い物できました👏

広い店内の手前にずらーっと柄物の布が置いてあります。色とりどり柄もよりどりみどり、たくさんあって柄を決めるのに迷ってしまいました✨ 幸せ~✨ 新しいスーツ仕立ててもらうの、楽しみだなぁ。

下の写真の、左下のあたり、淡い色の布が重なっていますよね。これはおばあちゃん世代の方が着ていることが多い淡い色のブーティアーン柄の布。おばあちゃんたちが着ているのもとっても素敵でいつも見惚れてしまいます🌸

みんなの足テンポ

前にハリープラー村に行ったときに初めて出会った昔ながらの乗り物テンポ/テンプー。ファリードコート近辺でも現役で働いていて、初めて乗れました~!わーい!!

ファリードコート郊外のMudkiという町から、さらにその先の村を回っていくようなルートです。Mudkiが始発ですが、始発の時点で乗車率150%(?)くらいの大満員。男性たちは立ち乗りしています。スペースは結構あるので、20人弱は乗っていたような。

乗ってみて分かったのは、リクシャーよりもスピードが出て、大人数を運べて、けっこう小回りが利くので、バスでは難しい村の細い道もスイスイ進むことができ、なるほどこれは村の生活に欠かせない大切な乗り物だなぁと実感しました。

約15キロくらい移動して、乗車料金は30ルピーでした。ポコポコというエンジン音もとても心地がよかったです。このテンポは何十年と働いてきているのでしょうね。車体からも年季を感じました。いつかなくなってしまうのかな、、、なくなってほしくないですね。貴重な乗車経験ができて、よかったです☺ また乗りたい!

パンジャーブの結婚式

今回、出席させてもらったパンジャーブの伝統的な結婚式。様々な工程があり、その時折に説明してもらいました。私が経験した範囲でまとめてみたいと思います☺

ジャッゴー

今回は、花嫁さん側の親族としての参加です。前日の夜、始まったのがこのジャッゴーというイベント。その名は「起こす」というような意味です。元来このイベントは、自分の家の娘が結婚するよ!めでたいよ!と村を練り歩き、村の人々が寝ているのをひっくり返して起こして、歌ったり踊ったりするというものだそうです。今回は、花嫁さんのお家と、その横におじさんの家があるので、その2家族でお祝いするような感じ。

上の写真の真ん中の男性が、花嫁さんの叔父さんです。このイベントを先行していきます。手にしているのは鈴がついている棒で、これで地面を鳴らし、起きろ~!と伝えるんですね。

またその横で、頭にツボのようなものを乗せている女性がいますね。これもジャッゴーの伝統的なアイテムのひとつで、このカダーと呼ばれる土焼きのツボに、マスタードオイルで火を灯し、持ち歩くのだそう。しかし、今は、2023年です。

光ったー🤣🤣🤣 現代ではこんな感じで、電球が埋め込まれていたりするようです。しかもこれはスピーカーまで内臓していて、爆音で音楽を流していました🤣 ジャッゴーを行う間は、女性が順番にこれを頭の上に乗せて、火を絶やさないようにします。

ギッダー

花嫁さんのお家を出発し、お隣のおじさんのお家に到着します(徒歩10秒)。そして「起きろ~!」と一応形式的に行うんですね。そしてお家の中へ入れてもらったら、親族全員が集まって歌い、踊り始めます。ギッダーと呼ばれるパンジャーブフォークソング、ダンスを踊り始めました。これは女性たちのものなので、女性が中心となって踊ります。(男の人たちはまわりで見てる感じ)

その中で初めてみたアグレッシブな踊り…!「フーフー」と呼ばれるギッダーの一種のようです。上の写真が、そのフーフーを踊っているときなのですが、女性がドゥパッタで顔を隠し、唇をふーふー鳴らして踊るんですが、とってもアグレッシブ!!

そんなこんなで、女性たちがしばらくギッダーを踊った後は、しばしDJタイム。現代では、このようにDJブースをつくり、どでかいスピーカーでパンジャービーソングを流して、男性も女性も一緒に踊るんですね。だいたい12時過ぎまで踊り続け、その日は眠りにつきました。

ラーワーン

結婚式当日です。近所のグルドワーラーへ向かい「ラーワーン」と呼ばれるグル・グラント・サーヒブの周りを4回まわる儀式を行います。これで正式な夫婦となります。

インド人の結婚式といえば、ウェディング・ムービーにウェディング・アルバムを皆さんつくりますよね。(あとお家にいくとそれを永遠と見せられた経験、何回かあります)今回もカメラが入っていたのですが、合計3台でクルーもそれぞれたくさんいます!(カメラマン、コードをさばく人、ライティングする人などなど)1台は写真用、1台はムービー用、そしてもう1台はライブ用でした。

カナダに親戚がたくさんいるらしく、YouTubeでライブ配信してるようでした。めっちゃ現代的~!

ジューター・チュパーイー

晴れて夫婦となった二人が、外にでると、またまたイベントが始まりました。新郎の方が「靴がない~!」と言っているのですが、それに対して、花嫁側の親戚の女の子が「いくらくれる?」と。そしてお金を渡すと、靴を持ってきました。

これも「ジューター・チュパーイー(靴のかくれんぼ)と呼ばれる、一つの伝統的な結婚式のイベントのようです。こうやって意地悪して、新郎からお金をもらうんだそうですよ🙃

花嫁を連れて行く

無事に結婚式が終わった後は、新婦のお家にもどり、お祝いの宴です。お家を綺麗に飾り付けていてすごいですよね✨みんながここに集まり、飲んだり食べたり、おしゃべりしたり写真を撮ったり、思い思いに楽しみます。

楽しい時間は過ぎ、夕方頃になると、いよいよ花嫁が旅立つ時間です。部屋の中で休んでいた花嫁さんのもとに、新郎がやってきて、手を取ってみんなが見ている中を連れて行きます。

車へ乗る前、花嫁さんは家族と抱擁を交わしていました。もちろんみんなが涙を流していました。

そこにいる私も耐えながらも、やはりギューッとするものがありました。私たちが結婚するのとは、また違うのだろうなぁと。毎日毎日ずっと一緒に過ごしてきた娘が旅立っていくのは、嬉しい結婚とはいえ、胸が苦しくなるのだろうな。日本ほど、すぐに簡単に実家には戻ったりできないかもしれない。

そして花嫁が車へ乗ると、ゆっくり車がスタートします。花嫁側の親族が車の後ろに並び、実際に手を使って押し出し、送り出しました。

書いている今もですが、やはり心がギュッとしますね。結婚っていうのは、本来はこういうものなんだろうな【女の子の家に、相手の男の家族がやって来て、女の子を連れて行く】というものを実際に目にし疑似体験するような感じで、いろいろ考えるものがありました。

花嫁が去ったお家では、しんみりとした雰囲気。お家の中で、涙するお母さんの周りに女性が集まり、数人の女性がギッダーを歌い、踊りました。言葉でうまく言い表せないのですが、そこにいる女性はみんな自分も経験したことで、なんというか分かりあっているような連帯感を感じました。もちろんお母さんも理解した上で、涙を流しているような感じでしたね。

そんなこんなで、参加させてもらった結婚式が終わりました。

そしてその30分後くらい?さっきまでしんみりとしていた雰囲気は、どこへやらという感じで、誰かが「おーい、向こうの家に着いたみたいだぞー」とYouTubeのライブを見ていました。笑

ちゃんと向こうにもライブ班入っているのね。なんとも現代的な感じにもびっくりしたし、やっぱり何だかんだで切り替えの早いインド人っていいなぁと思いました。

今回のパンジャーブ旅はこれにて終了🌟

あすゆき

最後までお読みいただき、ありがとうございました🧡

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