現代の街中でよく耳にするヨガという言葉。でもたまに、ヨーガと言っている人もいる気がする。ヨガとヨーガの違いとはなにか、言葉の視点から見ていきましょう。
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ヨガとヨーガの違いは?
ヨガとは、古代インドで生まれ、なんと5000年以上の歴史があると言われています。元来は、古代インドの伝統的な宗教的行法として生まれました。その真髄とは、解脱に至ること。何千年も超えて、少しずつ形を変えながらも、現代でもたくさんの方がヨガを行なっています。
日本でよく耳にする「ヨガ」ですが、たまに「ヨーガ」と伸ばし棒が入っているなぁと気づいた方はいますか?「ヨガ」を生まれ故郷のインドの現代の言葉ヒンディー語で記すと「योग」となり、「ヨーガ」と発音されます。なので、「ヨガ」と呼ぶ人がいたり「ヨーガ」と呼ぶ人がいたりするんですね。
どちらが正しいということはないので、どちらで読んでも大丈夫です。
ヨーガの言葉の語源
さて、この「ヨーガ」(これ以降はヨーガと表記します)という言葉について見ていきましょう。
元来この修行としてのヨーガというものは、苦行という意味のtapasという言葉で呼ばれていました。ヨーガが生まれた古代インドでは、サンスクリット語が使われていました。そこで、サンスクリット語の動詞のyuj「結びつける」「コントロールする」「調和する」から派生し、その修行の形はヨーガと呼ばれるようになりました。
現代の言葉ヒンディー語でヨーガの意味とは
サンスクリット語は、インド大陸の長い歴史の中で淘汰され、現在ではほぼ日常語としては使われなくなりましたが、現在の北インドを中心に使われているヒンディー語にサンスクリット由来の言葉が数多く残っています。「ヨーガ」もその一つです。
योग(名)
①結合、連結、統合
②混合
③合計
④関係、関連、関わり
やはり元来の意味と同じく、「結びつける」「合わせる」などの意味で使われています。またこの他にも、適合、調和、好機や好都合などの意味でも使われるようです。
ヨーガに関連する言葉
せっかくなのでヨーガに関連する言葉も見ていきましょう。
● योगिनी (ヨーギニー)・・・ヨーガを行う女性
● योगी(ヨーギー) ・・・ヨーガを行う男性
● योगेश्वर(ヨーゲシュワル) ・・・最高のヨーガ行者
なんていう風に言うそうです。