【ムンバイ】国立インド映画博物館に行ったよ🎥【National Museum of Indian Cinema】

国立インド映画博物館 – National Museum of Indian Cinema

国立インド映画博物館（National Museum of Indian Cinema 略称NMIC）は、ムンバイの海の上にある有名なモスク、ハージー・アリーの近くにあります。実はこの博物館自体は歴史は浅く、まだまだ新しい2019年1月19日に創設された博物館です。創設には約140クロールルピー（日本円で約20億円以上？え、まじ？）がかかったとのことです。

博物館があるのは、情報放送省（Ministry of Information and Broadcasting）に属するインド映画部門（Films Division of India 略称FDI）があるコンプレックス敷地内で、この機関は映画やテレビ番組の制作や配給を行っています。国営テレビチャンネルDoordarshanの運営を行っていることでも有名です。また敷地内には、映画の検閲・レーティングなどを行うCentral Board of Film Certification 略称CBFC などもあります。

入館料は、インド人価格20ルピー、外国人価格500ルピー。博物館は、グルシャン・マハルという歴史あるバンガローを改修した棟と、新しく建てられた棟の2棟に分かれており、映画の始まりから、サイレント映画時代から現代までのインド映画の歴史はもちろん、映画製作に使用するテクノロジーについて、機材などを展示するフロアなど、見どころはたくさんで大大大満足でした！印象に残ったところなどを、ぜひまとめていきたいと思います🙂

グルシャン・マハル

歴史あるグルシャン・マハルは、1800年代半ばにイスラム教徒のビジネスマンによって建てられ、彼の住居バンガローとして活躍した後、政府の手に渡り様々な用途に使われたそうです。兵士のための病院、カレッジのキャンパスとして、または映画のロケ地としても。そしてこの場所にFDIの機関が置かれ、このバンガローを生かし現在の博物館となりました。中には、映画館もあるそうです。（私が行ったときは上映しておらず入れませんでした。）

グルシャン・マハルでは、インド映画の黎明期に焦点を当てた展示内容でした。リュミエール兄弟による映画の発明から、インドへの映画初上陸、サイレント映画時代、プロパガンダ映画、白黒映画時代、インド映画で重要とされる音楽シーン・プレイバックシンガーの始まり、などなど。

全体的には黎明期に焦点を当てた内容でしたが、バンガローの造りを生かして、長い廊下部分には、インド映画の始まりから現代までの長い年表があり、これはとても勉強になり見ごたえがありました🤩

NMIC

新しく作られたピカピカのビルは、NMICと呼びます🏢 ここでは2～5階がそれぞれ展示フロアになっており、また地下にはその時々に展示内容が変わる催事スペースがありました。それぞれのフロアも広く、本当に見ごたえ抜群です～！👏

展示内容はフロアによって様々ですが、現代（主にカラー映画以降）の映画についての歴史や、ロケーション、衣装、作品・俳優の紹介、映画祭についてなど。またポスターや劇場でのリーフレットなどの展示もありました。

私が特に圧巻されたのは、映画製作に使用する機材に焦点を当てたフロアです。撮影に欠かせないカメラ機材はもちろん、カメラでもレンズやレンズフィルターについての解説が合ったり、照明機材、編集機材、ダビング機材、また最後にフィルムを焼くための機材など。なかなか見ることのできない機材がたくさんあり、とても興味深く勉強になりました。映画に興味のない方でも、カメラや撮影機材に興味がある方は楽しめるのではないかなと思います。

また現代の映画技術について体験できるフロアもありました。グリーンバックで合成してくれるVFXの体験はとてもおもしろかったですよ🤣💚

おわり🙂

本当に充実の展示内容で、3時間くらい滞在しましたが、それでも全然足りませんでした。もっとじっくり時間に余裕を持っていくか、または何回か通いたいな～と思いました🙂インド映画が好きな方はもちろん、撮影や撮影技術について興味がある方も楽しめると思います。

インド映画の歩みを学ぶことができたことはもちろんですが、何よりこの博物館を見て、いかにインドでは国が映画界をサポートしているのか、大切に思っているのかを実感しました。だからこそインドの映画界は発展し続けているのですね。

またムンバイに行ったときは、行きたいな～というくらいお気に入りになってしまいました🎥🤍