ケーンドリーヤ・ヒンディー・サンスターン(中央ヒンディー語学院) 200クラス修了!

おはこんばんちは🙂 あすゆき(@asliyuuki)です。
インドの教育省によって運営されているヒンディー語語学学校ケーンドリーヤ・ヒンディー・サンスターン(中央ヒンディー語学院)のデリー校をなんとか!修了しました~!8ヶ月間の所感をまとめたいと思います☺

ケーンドリーヤ・ヒンディー・サンスターン

ケーンドリーヤ・ヒンディー・サンスターン(ヒンディー語:केंद्रीय हिंदी संस्थान、意味は中央ヒンディー語学院)は、ヒンディー語を母語としないインド人向けと外国人向けのインド国立ヒンディー語語学学校です。UPのアーグラーに本校があり、インド各地+スリランカに分校があります。インドの首都デリーにあるデリー校では、外国人のみが学んでいます。

学校とか授業についてとか、ビザの取り方についてとかは、他の方もたくさん書いてるので、そちらを参照ください☺

自分の感想文をまとめたいと思います☺

自身のヒンディー語学習について

2015年くらいからボチボチ、ヒンディー語は勉強していて一通りの文法は独学で習得。その後は、オンラインインド人チューターを探してオンラインレッスンを受けたり、外大オープンアカデミーに参加したり、日本人の先生が教えるレッスンに参加したり、HelloTalkで出会ったインドの子と一緒に勉強したり、野良学習者でした。サンスターンに入る2年前にデリーに住むようになってから友達もでき、日々のインプットとアウトプットでヒンディー語力はかなり伸びたとは感じていました。

ケーンドリーヤ・ヒンディー・サンスターンのことは、やはりヒンディー語を勉強し始めると必ず聞く名前。日本国内でしっかりヒンディー語を学ぼうとすると大学はあるものの、社会人向けの機関はありません。私も勉強し始めて1年~2年くらい経ったころ、サンスターンのことを知り行きたい!と思いメールで連絡したこともあります。でもその時は返信来ず。行きたいな~とは思いつつ、うやむやのまま過ごしていました。

噂によると「THEインドな感じで行かなくなった」とか「行かなくてもいい」とかそんなレビューも知り合いなどからチラホラ聞いてはいましたが、それでもサンスターンに行きたいと思ったのは、やはりヒンディー語をしっかり学ばれている方は必ず通っている道なこと。私はどこの学校でも学んだことがなく、またヒンディー語には語学力を示す資格や試験がないので、客観的にヒンディー語力を示すものがなかったこと。

また一番は、現代社会で使われている口語的な表現や語彙には強いものの、新聞やニュースなどで使われるピュア・ヒンディー語、教科書的な語彙力が圧倒的に足りていなかったので、こういったものを一度どこで学びたいと考えていました。

いろいろ遠回りしたけど、ようやく2023年度から行くことが出来ました☺

感想は、100%行ってよかった!

2023年8月から始まり、2024年4月の今、8ヶ月の学校期間が終わって私が今思うのは「100%行ってよかった~!」です。人それぞれのヒンディー語を学ぶ目的があると思うので、全員がこういう感想になるとは思っていませんが、私の場合は行って良かったですよ~!何より私は自分のヒンディー語がかなりटूटी फूटी(broken)だと思うので、それを補完できるオフィシャルシーンでの表現の仕方とか、先にも述べたサンスクリット語系統のピュア・ヒンディー語に塗れられたこととか、読む力書く力が着いたこととか。これらのことは、自分の独学では到達できない部分が多かったので、私の学習目的はかなり満たされました。

サンスターンで学べること

それぞれの学習目的があると思うのですが、私が感じた良かった点を3つあげるとすると「ピュア・ヒンディー語(Shudh Hindi)の語彙をたくさん学べること」「書く力がつくこと」「友人に出会えること」でした。

ピュア・ヒンディー語の語彙をたくさん学べること

教科書に出てくる語彙は、サンスクリット語由来のヒンディー語(ピュア・ヒンディー語 Shudh Hindiなんて言ったりする)がとても多いです。言い換えてしまうと、あまり日常生活では使わない言葉たちです。(インド人の友達の前で使ったら、ぷぷって笑われる。)でも、ニュース番組や新聞、本、政治家のスピーチ、看板表示や注意書きではこれらの語彙が使われています。だからこれらも当たり前だけど、とっても重要ですよね。

私はその語彙が学びたかったので、やっぱりそういう語彙に塗れられてよかったなぁ、と。最初はチンプンカンプンでしたが、8ヶ月も経つと少しずつ語彙力が増えてきたことを実感できています。

書く力がつくこと

上記の語彙力が増えることで読む力がついたことも挙げられるのですが、それよりも書く力がついたと思います。サンスターンでは中間試験、期末試験とありますが、どの科目でも結局は「どれだけ文章を組み立てて書けるのか」が勝負になってきます。もちろんライティングの科目があり、その試験では自分の体験やオフィシャルレター、物語をひたすらヒンディー語で書く問題が並びます。文法の試験では、選択問題・空欄に単語を埋める問題だけに限らず、文法用法についてヒンディー語で解説文を書くような問題が出てきます。

会話が出来ても、やはり小さな文法ミスが自分でも気になるところ。しゃべりながら、その1秒後に「あ!間違えた」と思うのはしょっちゅう。でもそういう会話はどんどん流れて行っちゃうから、日常では自分の組み立てた文章に対峙する機会というのはなかなか少ない。

サンスターンでは、一つ一つの文章を自分の手で書くことで、自分の作った文章と対峙することが出来る。そしてそれを直してくれる教師もいる。それを繰り返すことで、サンスターンに通うと書く力はかなり強化されると思います。個人的には関係代名詞系の文章もよく書けるようになったと思う。

友人に出会えること

3つ目は学ぶことじゃないけれど、やはり友達との出会いはプライスレスだな~と思います!!デリー校は外国人のみなので、様々な国の人と出会うことができるし、世界中から集まったメンバーがヒンディー語勉強してるってなかなかおもしろい光景です。

そうした友達との出会いはその年によって違ったり、中にはヒンディー語を勉強することを目的にしていない人もいたりしますが、特に日本人は皆さんは真面目で、真摯にヒンディー語に向き合っている方が多く、たくさんの刺激とモチベーションをもらいました。サンスターンに来るってある種スタンダードではないだろうし、それでもサンスターンという選択肢を選んだという共通点は、どこか似ている性質があったり、通じるものがあります。

サンスターンに期待しないほうが良いこと

逆にサンスターンに行ってもこれは身につかないな、と思う部分もありました。「文法は自分で」「スピーキング力は身につかない」「THEインド式運営にイライラする」です。

文法は自分で

文法の授業はありますが、教える順序などがあまり考えられていない印象。ややこしいのが、文法用語もヒンディー語で教授されるので、すんなり行かないと思います。そして文法以外の教科では、文法の授業で教えてもらっていない場所もお構いなしにガンガン入ってるので、文法は自分自身で取り組まないと結構きついのではないかな~と思いました。私は一通り文法やってたので、過去の自分にかなり助けられました。授業では、あそこの部分ね~って復習する感じでした。

スピーキング力は身につかない

一番ひどい授業だなと思ったのがスピーキングの授業です。これは担当教師や年度によるのかもしれませんが、今年に関して言えば結構ひどかったです。教科書はありましたが、一度も開くことはなく、毎回雑談程度でした。もちろん話す場面がある、練習する場所があるというのは大切なことですが、それにしてももっと例文を教えてくれたり、間違っている個所を教えてくれたり、上達するための授業というのはある気がします。スピーキング力を伸ばすのにサンスターンは適していないです。

THEインド式運営にイライラする

いってもインドの公立学校になるので、スケジュールがコロコロ変わります。先生がいきなり休んで、何もしない日とかあります。先生が休むのはいいと思う。でもそれなら前もって伝えてくれるとか、先生同士で引き継ぎするとか、いろいろやりようがあると思うけど、ほったらかしです。行事のやるやる詐欺もいくつかありました。そういったチャランポランな運営にイライラせず、まぁまぁ仕方ないね~って付き合える人にオススメです。今年はインドに慣れ親しんだ人が多かったので、文句いいながらしょうがないね~って感じでしたが、一年休みとってガチで留学に来たんじゃい!!って人には辛いかもしれない。

文句は言いつつ毎日行くのがとっても大事

なんだかんだ言いましたが、何かを学ぶというのはとにかく継続することが大事で、たとえ授業についていけなくても意味が分からなくても毎日その場所に行って座っていることが大事なんだと思いました。無駄かもしれないと思っても、そこには絶対意味がある。そんな1ミリの成長が重なって、数センチ、数メートルとなっていくのだから。

改めて、学ぶことって素晴らしいと思ったし、ヒンディー語を勉強することが好きだなと思えた一年。今年は仕事との両立で、100%コミット出来たとは言えなかったので、来年も行くことがあれば(!)もっとうまく両立をこなしたいなと思います。

 

あすゆき

最後までお読みいただき、ありがとうございました🧡

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